クルージング中、急なブローを受け、あわててつかんだ所が、細く柔らかいライフラインだと、ひやりとする。
外洋を航海中の落水は、死に直結する。
ライフジャケットの着用も大切な防御だが、一番重要なことは落水しないこと。
落水防止の必須アイテムはセイフティハーネス(安全ベルト)。
余談だが、ハーネスはしっかりした金物のものを使用し、ハーネスのフックを止める場所は、船体の中央付近に留めるのがベター。
航行中、ライフラインを越えて船外に放り出されると、水流の圧力により、自力で船内に戻るのは非常に困難となる。
セイフティハーネスの次に重要なことは、頑丈なパルピットに囲まれていること。
長距離航海クルーザー、キャリバーヨットのパルピットは、とてもヘビーデューティだ。
フォーデッキもアフターコックピットも、通常のヨットよりスタンション1本分、前後に長く、そして高く、頑丈なステンレスで特注作製されている。
大きくゆれるフォアデッキでの作業、コックピットでのセールコントロール等々、Caliber Safety Sea Rails が、クルージングセーラーを落水から守ってくれる。