CALIBERヨットの特徴

船型

キャリバー・ヨットは、最近の軽排水量型クルージングヨットと比較し、少し重めの中排水量型です。
船型は細身で中央断面は、ワイングラスのような形をしています。
昨今の軽排水量型ヨットは、全長のわりに横幅を大きく取る、横に広がった箱のような船型をしています。
これは船型によって復元力を保持する(フォームスタビリティ)ためです。
船型にスタビリティがある分、キールを軽く、相対的にヨット全体の重量を少なくできますし、キャビンも広く取ることができます。
このような軽排水量型は初期ヒールも少なく、当然軽風でのセーリングも早いのですが、一定限度以上に傾くと、急激にその復元力をなくしてしまうという、荒天下での帆走を考えた場合、致命的な欠点もあります。
キャリバー・ヨットのように中央断面がワイングラス型の船型は、初期ヒールは早いものの、ある一定限度以上傾いても、その復元力を失うことなく、荒れた海でも、信じられない程の粘り腰復元力を発揮します。その上クローズホールドでの波の当たりは柔らかく、ラフな海況でのセーリングでも、優しい帆走をしてくれます。
また、細く長め船型、縦方向に長いキール形状、フルサイズのスケグの組み合わせは、保針性能が素晴らしく、オートパイロットやウィンドベーンの負担を軽減してくれます。

船体

船体は適正な温度管理の下、強度のあるガラス繊維を使用し、人の手で1枚1枚丁寧に積層されてゆきます。
後述しますが、バウ船底部分、キール前部は、水中漂流物との衝突にも耐えられるよう、積層枚数も多くし、特別強化の積層を施しています。
また、座礁などの大きなダメージに備え、キールと船体は一体型で積層作製。
スケグと舵も含め、万一大きな損傷を受けても、船内に浸水することがないような構造になっています。

長期航海用特別仕様(標準艤装です)

充分な燃料タンクと清水タンクの容量があるため、予備タンクなどの積載は不要です。
エンジンのみで航行できる航続距離は、世界でもトップクラスです。

Caliber 35 LRC

燃料タンク 2個 計約450L
清水タンク 2個 計約400L
標準航続距離 エンジンのみで約900マイル!
東京〜沖縄本島及び久米島まで、機走で無給油航海可能

Caliber 40 LRC

燃料タンク 2個 計約800L
清水タンク 2個 計約680L
標準航続距離 エンジンのみで約1300マイル!
東京〜ミクロネシア・サイパン島まで、機走で無給油航海可能

Caliber 47LRC

燃料タンク 2個 計約1050L
清水タンク 2個 計約850L
標準航続距離 エンジンのみで約1400マイル!
東京〜ミクロネシア・グアム島まで、機走で無給油航海可能

*標準航続距離は、約70%のエンジン出力で算出しています。
エンジンの燃料消費量は回転数や船底の汚れ、また海況によっても異なります。
上記数値は、この距離を保障するものではありません。