整備編 > ● 船体
船底塗装
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上架をし、高圧洗浄機で船底を洗う。
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高圧洗浄機でも落ちなかったフジツボやカキなどの付着物を、スクレッパー(ヘラ)などで落とす。
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水洗いをし、よく乾燥させる。できれば1日くらい。
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時間の余裕があれば、目の粗いサンドペーパーで磨けば、より船底塗料が付きやすくなる。
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ローラーまたは刷毛で、船底塗料塗布。最低2回。
弊社では、お客様のリクエストが無い限り、中国塗料のシージェット033の黒を塗ります。
広島近郊海域では、一番長く持つような気がします。
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下架前に、船台の当たっていた部分を2度塗りし、1時間以上乾燥の後、下架をする。
プロペラ塗装
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プロペラ及びシャフトは、サンダーやサンドペーパーでよく磨き、プロペラ専用塗料を塗布する。
弊社では、中国塗料のペラクリンを塗布します。
防蝕亜鉛の交換
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取付スペースに余裕があれば、2個以上付ける。
何故なら、万一防蝕亜鉛が落下したりすると、プロペラやシャフトは1ヶ月もすれば電飾を起こし始め、シャフト&プロペラ交換に至るなど、代償が高く付くから。
また、1年間経過してもほとんど減っていない亜鉛があれば、絶対に交換すること。
材質が不良なので電蝕を起こしていない。と言うことはプロペラ&シャフトに電蝕を起こす可能性が大きい。
船底もプロペラも、塗装のポイントは、塩分や汚れなどを良く落とし、乾燥させてから塗装をすること。
海に下ろす前、塗料の説明書に書いてある時間だけ乾かすこと。
船底塗料を薄めるシンナーは少なめにすること。
一般の塗装も、船底塗装も、下地をきちんと作ることが一番大事です。