整備編 > ● 船体
◎ オズモシス(Blister)修理方法
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船底の水線から下をサンディングして,FRP樹脂層が露出するまで剥がす。
サンドブラスト(砂打ち)をする方法もあるが、均一に剥がすには技術が必要。
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オズモシス(blister)部分の凹みも、細丸砥石のような物でサンディングする。
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FRP層がきれいに露出したら、よく乾燥させる(ここが一番重要です)。
乾燥が不十分だと再発の可能性があります。
屋外の場合雨が当たらないように、きっちりカバーをして約2ヶ月。
屋内の場合もできれば1ヶ月以上。
乾燥時間を短縮する場合はヒーターを当てて、強制的に乾燥させる。
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エポキシシーリング前、シンナーで、露出したFRP繊維をきれいに拭く。
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最初にシーリングするときは晴天で湿気が少ない日を選ぶ。外気温10度以上。
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エポキシシーリングは最低3回以上(多いほど良い4〜6回くらい)
以下はインターナショナル・ヨットペイントを使用した場合です。
エポキシ樹脂であれば、これ以外のメーカーでもかまいません。
インター樹脂 HT9000 、Hardner(硬化剤)HT9001-02-03(外気温による) 比率4:1
専用シンナーはHT901 混合したら20分以内に塗る事。
スポンジ状のローラーで、充分FRP繊維に染み込ませるように塗る。
塗り重ねの間隔は、前に塗ったエポキシ樹脂が少し乾いた状態、手で触って少しべたべたするが、手にくっつかない状態で塗ったほうがベターです。
*作業の途中、中断し、樹脂が完全に硬化したら、次に上塗りする前にサンディングし、表面を荒らした後、洗剤で水洗いをする。
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乾燥後、#80のペーパーで船底全体をサンディング&フェアリングする。
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INTER PROTECT WATERTITE V135A/V136(エポキシパテ)をタッチアップする。
V135A/V136の混合比率は2:1 塗り重ね時間は4時間以上
オズモシスの穴を中心にこのパテで埋めてゆく。
サンディングで船底がかなり凸凹になっていたら、船底全体をパテで修正していく。このパテは一晩以上硬化させる事。
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#80のペーパーで船底全体をサンディング&フェアリング。
再度9.と10.の作業を繰り返す。
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シンナーできれいに拭く。
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INTER PROTECT BARRIER COAT 2000E/2001E(混合比率2:1)を塗布。
6−8回(多いほど良い) 塗り重ね時間は3−18時間。外気温15度から25度の時。
混合したら20分以内に塗る。
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上記の工程が終われば、もう一度洗剤洗いをし、乾燥後#80のペーパーで表面を荒らす。
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船底塗料用のプライマーを塗布の後、船底塗装をする。