運用編 > ● セイリング
出港
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エンジンオイルの量の点検。
オイルの量はゲージ中間より低いときは補給します。
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バッテリースイッチをON。
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エンジンスタート 出港前に最低10分くらいは暖気運転をします。
出港前の暖機運転、帰港後のクールダウンをすることにより、エンジンの寿命は延びます。
エンジン起動後、冷却水が通常どおり出ているかどうか確認します。
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暖機運転をしながら、メイン、ジブのハリヤードやシートを整理して、沖に出ればすぐにセイルをあげられるようにしておきます。
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もやいをはなして出港 もやいロープがプロペラに絡まないよう注意しながら整理収納、フェンダーも取り込んで沖に向かいます。
セイル アップ
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エンジン回転をスローにして船首を風に立て向けます。
シングルハンドのときはオートパイロットを使用します。
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メインセイルをあげます。
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メインセイルが上がったら、左右どちらかに船首を振り、メインセイルに少し風を入れてやりながらジブアップ。その後セイリングに移ります。
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セイリングに入ったら、エンジンを停止してから、ギアーをバックに入れます。
ギアーを中立のままセイリングし、長時間遊転させるとギアーが焼ける恐れがあります。
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セイリングに移ったらバッテリーのメインスイッチを点検します。
バッテリーが2台ある場合、どちらか一方は必ずOFFにします。
オートパイロットや航海灯などでバッテリーの電気を消耗しすぎると、エンジンがかからなくなる恐れがあります。
よって、1台はエンジン始動のための予備としておきます。
逆に機走中は両方のバッテリーに充電する為、両方ともONにしておきます。
帰港
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ギアーを中立に戻し、エンジンを始動。
この時、プロペラに絡む恐れがあるので、シートやハリヤードが海中に流れていないかどうか、必ず確認します。
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船首を風に立て向けてセイルをあそばせ、ジブセイルを巻き取ります。
ジブをファーリングする時のポイントは、風が弱いときにはジブシートを少し引き気味にして、テンションをかけながら巻き取ります。
ルーズな状態で巻いてしまうと、強風時の停泊中、巻きのゆるいセイルの中に風が入り込み、セイルを破ってしまったり、
またファーラーが開いて、台風の時などは、セイルが暴れてマストを折ることもあります。
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ジブセイルを巻き終わったら、船首を風に立て向けたまま、メインセイルをおろします。
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両セイルとも雑索で簡単に縛っておきます。
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港近くになったら、フェンダーともやいロープをセットします。
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接岸した後、SAILやハリヤード、シートを片付け、ブームカバーやラットカバーなどがあればセットします。
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エンジンは最低10分間くらい、クールダウンを行った後、停止します。
下船前の点検事項
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トイレ、ギャレー等の船底開口部のバルブを閉めます(エンジンのものはそのまま)。
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冷却水、オイル、燃料などの漏れを含め、エンジンルーム内に異常がないか点検します。
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バッテリースイッチをOFFにします。
バッテリーチャージャー付の陸電を繋ぐときにはONにしたままにしておきます。
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マリントイレを使用したときは、洗剤などをつけきれいに拭き掃除をしておきます。
トイレに一度アンモニアの匂いがつくと、なかなか取り去ることはできません。